無精子症患者に新手術法 神大病院が成功
無精子症を併発するクラインフェルター症候群の男性への不妊治療で、神戸大学
付属病院が顕微鏡を使った新しい手術法を導入、従来5%に満たなかった精子の
採取成功率を50%に高めることに成功した。(佐藤由里)
(中略)
従来の顕微鏡を使わない手術法では、採取する組織でさえ直径〇・二ミリほどで、
その中に存在する精子の有無は判断できなかった。また、同症候群の患者は精巣
そのものも小さいため、必要とされる組織量が十分に採取できず、採取率は5%に
満たなかった。
しかし一九九九年に、顕微鏡を使った新しい手術法を導入。組織を二十―二十五倍に
拡大し、精子がいると思われる部分を採取する方法で、二〇〇二年までに同症候群の
患者二十七人に実施し、十四人の採取に成功した。うち七組の夫婦が妊娠、六組に
子どもが誕生している。
(後略)
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※引用元配信記事:
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sougou/031214ke4270.html ※神戸新聞Web NEWS(
http://www.kobe-np.co.jp/ )2003/12/15配信