★<交通事故死者>8000人以下確実に 厳罰化も減少の一因
・今年の全国の交通事故死者が大幅に減少し、8000人を下回ることが
確実となった。11月末までの交通事故死者数は6905人(前年同期比
593人減)。今月の事故死者が昨年のペースで推移した場合、高度経済
成長期前の1957年並みの7700人前後になる。警察は歳末の飲酒運転
撲滅に総力を挙げる。
01年12月に刑法が改正され、悪質な運転に対し業務上過失致死傷罪より
重い刑罰を科す危険運転致死傷罪を新設。昨年6月には道交法が改正され、
飲酒運転も厳罰化された。警察庁は、こうした法改正が交通事故死者の
減少につながった一因とみている。
大阪府内の今年の交通事故死者は11月末現在で264人(前年同期比31人減)。
高度経済成長期以降、最低だった79年の321人を下回り、300人以下になる
可能性がある。昨年は飲酒運転が減らなかったが、今年は約1割減少し、
府警交通指導課は「法改正の効果がようやく表れてきた」と話す。
死亡事故が全国ワースト1の北海道は、11月末で357人(前年同期比86人減)
が死亡。道警は「交通事故に関心を持ってもらいたい」と広報に力を入れ、北海道
出身の女性アイドルグループ「ZONE」を交通安全ポスターに起用。ポスターは
ネットオークションにも登場した。また過去3年間の交通事故のデータに「星占い」
を取り入れ、「星座別の事故」の特徴を分析。異色の“事故統計”はテレビでも
取り上げられた。
戦後の交通事故死者数のピークは70年で、全国で1万6765人を記録。一方、
交通事故件数はここ10年以上、増加傾向にあったが、昨年は93万6721件と
前年より1万件以上減った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031202-00001072-mai-soci