東京都世田谷区の信号付き交差点で昨年2月、乗用車を運転中、
原付きバイクの男性をはねて重傷を負わせたとして
業務上過失傷害罪に問われた都内の主婦(38)に対し、
東京地裁は13日、無罪(求刑罰金20万円)を言い渡した。
村瀬均裁判官は、対面信号は赤だったと認定し、
「信号を無視して侵入してくる車両はない、と判断して右折するのはごく自然で犯罪の証明はない」
と主婦の過失を否定した。
弁護人によると、主婦は捜査段階で、「赤信号でも法的責任がある」と検事に説得されて容疑を認め、
昨年10月に略式起訴された。ところが、バイクに信号無視の疑いがあるため、
東京簡裁は今年1月に「略式不相当」と判断して正式裁判に移行、
その後東京地裁で審理されていた。
争点は、対面信号が何色だったか。
検察側は目撃者の証言から「黄色」と主張したが、
判決は「目撃者の供述は当初は赤だったのが、その後に変遷したもので信用できない」
と検察側が取り直した調書に疑問を投げかけ、赤信号だったと結論づけた。
記事の引用元:
http://www.asahi.com/national/update/1114/017.html