国立佐倉病院(千葉県佐倉市、柏原英彦院長)が、重症の糖尿病に苦しむ30代の女性に、
60代の父親から膵臓(すいぞう)の一部と腎臓を同時に移植する「生体膵腎移植」を計画
していることが、4日わかった。
院内の審査手続きを経て、年内にも手術を実施する予定。臓器移植法に基づく脳死者から
の膵腎同時移植は9例あるが、生体臓器提供では国内で初めて。
女性は膵臓の機能不全で、血糖値を下げるインスリンが体内で作れないうえ、合併症で腎
臓も機能不全に陥った。このため、父親が膵臓の約半分と片方の腎臓の提供を申し出た。
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20031105so12.htm