政府が医薬品をコンビニエンスストアなどでも売れるように決定したことを受け、販売品目を選定する
厚生労働省のワーキンググループ(座長・斎藤洋東京大名誉教授)は16日の初会合で、今後は
会議を非公開とすることを決めた。選定された医薬品は販売ルートが広がるために関係者の注目が
集まっているが、副作用被害を拡大させるとの懸念もあり、密室で議論する国の姿勢に批判が出ている。
斎藤座長は会議後、「公開すると、関係業界などから委員へ問い合わせが殺到してしまう」などと
非公開の理由を説明。同省医薬食品局の吉岡荘太郎総務課長も「自由な議論をしてもらうための措置。
議論の概要は毎回終了後に公表したい」と話した。
一方、傍聴を続けている薬害サリドマイド被害者の増山ゆかりさん(40)は「非公開だから言える
ことがあってはいけない」と公開を求めており、医薬品の副作用に詳しい新横浜ソーワクリニックの
別府宏圀院長も「議論を外部に批判されないための対策ではないか」と批判している。
http://news.msn.co.jp/newsarticle.armx?id=608003