京都新聞 Internet News (
http://www.kyoto-np.co.jp/)
【ワシントン12日共同】米航空宇宙局(NASA)は12日、1989年にスペースシャトルから
放出した木星探査機ガリレオを、21日に木星の大気層に突入させ、すべての観測を終了する
と発表した。
木星の大気や衛星を観測し、多くの画像やデータを送ってきたガリレオは、この日で使命を終える。
NASAによると、木星の周囲を回るガリレオに搭載している姿勢制御用の燃料がほとんどなく
なり、今後の観測やデータ送信が間もなくできなくなる。木星の衛星エウロパに衝突する恐れも
出てきた。
このため、木星の大気層に突入させて、最後の観測を行うことにした。ガリレオは突入の前後、
数時間にわたって大気の成分などに関するデータを地球に送信してくる。
ガリレオはエウロパなどの氷の下に水が存在する可能性を示すデータなどを送信。衛星イオで
盛んに起こっている火山活動の観測なども行った。
写真=木星近くを飛行する探査機ガリレオの想像図(NASA提供)
http://www.kyoto-np.co.jp/news/flash/2003sep/13/CN2003091301000089C1Z10.html