★ネットオークション、優良出品者が一転詐欺師に
・インターネットオークションでの詐欺被害を防止しようと各運営会社が設けている
「評価システム」を悪用した新手の詐欺被害が、全国で増えている。被害者はすでに
数千人にのぼるとみられ、一部は警視庁などが詐欺事件として摘発した。
過去の取引実績をもとに、取引相手の信用度を示すのが目的だが、これを逆手に
取り、良好な実績で評価を高めたうえで、一気に詐欺を実行する手口だ。ネット
オークション市場の急成長を支えてきたとも言える制度が揺らいでおり、運営会社や
利用者の間に波紋を広げている。
警視庁が今年3月に逮捕した埼玉県の無職男(29)(詐欺罪で起訴済み)は、昨年
6月ごろから、デジタルカメラなどの電気製品を安く出品し、落札者に迅速に送ることで
高い評価を得た。当初の約500人には商品を届けたが、昨年夏以降は、金だけ受け
取るようになり、警視庁の調べに対し、「2000人から4000万円をだまし取った」と
供述している。ある男性被害者(41)は「500件の取引歴を見たので十分信頼できると
思った」と悔しがる。
昨年10月には、ネット上で高い評価を得ていた無職女性(33)が大阪府警に詐欺の
疑いで逮捕された。女性は1か月で二百数十人から、数億円をだまし取ったとみられている。
摘発例自体はまだ少ないが、ヤフーなどによると、今年に入っても被害は全国で
確認されている。(一部略)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030903-00000006-yom-soci