父親に悩みを打ち明けたことがあった。
俺は何で生きてるんだろう?何の為に生きてるんだろう?
…もう死にたいよ。
父親は俺にそっくりな無愛想な顔をして
「…生きてれば良いことがあるかもしれない。少なくとも俺は
お前の母親と出会えて、お前という息子を授かって、幸せだ。
ま、あいつ、不細工だけどな」
そんな父親が過労死で死んだ。
会社は一切認めてくれなかった。
葬式にきた数人の同僚、部下、上司は笑っていた。
彼らにとってはどうでもいいことだったんだろう。
涙は出なかった、怒りも沸かなかった。
ただ呆然としていた。
母親も俺と同じ顔をしていたのが印象的だった。
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