>>440 ハイパーインフレはおきませんよ。
あれは、きわめて特殊な現象なので、今の日本では起きません。
強いていうなら、デフレを放置した方がよっぽどハイパー化する
可能性は高いです。
インフレは経済成長と同じようなものというのは、極端すぎる考え方です。
今はデフレなので不用意に「インフレで景気回復」と言う人が多いですが、
彼らの想定しているインフレは3〜5%程度のマイルドインフレです。それ
以上のインフレは、デフレと同様に社会に悪影響を与えます。
もともと、例にあがっていた100兆とかの財政出動をした場合、感覚的な
話で恐縮ですが、おそらく年率50%くらいのインフレにはなっちゃうと思い
ます。それこそ、今構造改革派の人が主張しているような、官業による民業
の圧迫が生じます。また、1000兆なんてやったら、民間企業が高金利で
壊滅して、今度こそハイパーインフレ化しかねません。何が起きるか想像
もできないようなデタラメな数字です。
経済政策ってスイッチのオン・オフじゃありません。適切な水準というのが
必ず存在します。この数字について、いくつかの意見がありますが、僕が
>>432で書いた20兆程度(もっと少ない人もいるかも)から、80兆まで、
このどこかに正解があります。
そして、「無税国家がありえない」理由は、無制限に金融緩和で財政の補填
をすると、超過度のインフレになってしまうからです。その結果、インフレ期
に失業率が高まるというマネタリスト的な現象が起きてきます。
適切な経済運営というのは、物価上昇率をアバウト2〜5%程度に納める
ような需要刺激策をとる事で実現されます。