長期的な問題として国、県、市町村の重複行政が膨大な無駄を生んでおり、この改革こそ国家の財政再建の重要
な本当の意味の構造改革ではないか。今は、全体の行政が3階建てになっていて、3階に国の役人が、2階に都
道府県が、1階に市町村が住んでいる。1階の部屋の掃除をやるのに、3階の役人が1階まで降りてきて、掃除
の金を出すが掃除のやり方はこういう風にやらなければならないというようなところまで介入している。そこに
膨大なロスを生んでおり、1階の掃除は1階の人に任せれば良いし、掃除のお金も自らの財源でやれば良いのに、
その財源を吸い上げて1階の掃除の金まで3階の役人が握っている。こんな馬鹿なことをやっているから、無駄
が生じている。
長期的な課題と当面の課題をよく分けなければならず、木を見て森を見ないというようなことにならないように
しなければいけない。当面この財務省の役人が作ったペーパーに対して反論するということは必要であるが、や
はり全体をどうするか、長期的にどうするか、それらを十分踏まえて議論していかなくてはいけない。そういう
意味で地方六団体で常々思うことは、事がある度に集まってやるのではなく、経常的に、調査研究をするという
体制にしなければいけない。そういう体制が地方六団体の中で非常に弱体であると思う。今回、こういう委員会
ができたことは大きな進歩だと思う。その場その場でバタバタしなければならない場面もあるが、長期的、継続
的に勉強をこれからしていくべきではないかと思う。(梶原岐阜県知事)
〜 第2回 地方自治確立対策委員会 議事概要より 〜
http://www.bunken.nga.gr.jp/siryousitu/chijikaku/02kai/kiroku02.html − 参 考 −
第三回「これからの高速道路を考える地方委員会」議事録
http://www.wakayama.go.jp/prefg/tokyo/zz-kousoku-gijiroku3.htm