広島県尾道市立高須小で民間出身の慶徳和宏校長=当時(56)=が3月に自殺した問題で、
広島県教職員組合(山今彰委員長)は1日、「市教委がうつ病の診断を認めず、休養申請を拒否したこと」
「市教委から求められた大量の提出書類による超過勤務」などが主な原因とする最終報告書を発表した。
報告書によると、慶徳校長は昨年5月中旬、尾道市内の病院で「中程度のうつ病」と診断され、
市教委に診断書を示して病気休暇を申請。しかし、教育長らは「頑張ってください」などと激励し、
申請は認めなかったという。
また、市教委から昨年度求められた報告書は約370件に上り、同校長の超過勤務は、
2人目の教頭が倒れ、不在となった2月15日から自殺前日の3月8日までの間、約160時間、
1日平均7時間16分と推定されるという。
http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2003070101000371_National.html