ロシアのホッキョクグマ、密猟で生息数激減と警告
米アラスカ州ジュノー(AP) チュクチ海沿岸などロシアの北極圏地域に生息する
ホッキョクグマ(シロクマ)の生息数が、密猟によって急激に減少しているとの
調査報告書を、米魚類野生動物局(FWS)が発表した。
(中略)
ホッキョクグマは、米国のアラスカ州からロシアにかけて、約4000頭が生息すると
推定されている。アラスカでは1960〜70年にかけて年間約200頭が狩猟され、
急激に生息数が減少した。報告書によると、ロシアでは現在、年間100─250頭が
密猟の対象になっており、有効な対策を講じなければ、20年後には半数以下に
激減し、絶滅の恐れがあると警告している。
FWSの生物学者によると、北極圏の先住民族は伝統的に、食料や皮革を得る
ためにホッキョクグマを捕獲してきた。しかし、ロシアでは最近、ホッキョクグマの
毛皮がインターネット上で販売されるなどし、貧しい人々が素早い現金収入のために
密猟に手を出す例が増えている可能性がある。
(後略)
----
※引用元配信記事:
http://cnn.co.jp/science/CNN200306180026.html ※CNNの日本語ニュースウェブサイト(
http://www.cnn.co.jp/ )2003/06/19配信