アレルギー原因物質を食品に使用していたのにパッケージに表示しなかったとして、
大手スーパー・ジャスコなどを展開する「イオン」(千葉市美浜区)が、
「プリマハム」(東京都品川区)を刑事告発していた問題で、警視庁生活環境課は5日、
品川区東大井のプリマハム本社などを食品衛生法(表示義務)違反の疑いで捜索した。
調べによると、プリマハムは、食品衛生法でアレルギーを起こす可能性の
ある成分の表示が義務づけられた昨年4月以降も、「アスパラベーコン巻」
などの製品に使われたベーコンに、一部の人がアレルギーを起こす
可能性のある卵白の成分が含まれていたにもかかわらず、表示していなかった疑い。
プリマハムは、イオンと契約を結び、イオンのブランド商品「トップバリュ
アスパラベーコン巻」を納入。昨年4月から今年1月までに計47万パックが販売されたという。
今年1月になって、イオンが自主検査を実施し、卵白の使用が発覚。
イオンは3月、プリマハムを同法違反で警視庁に告発していた。
食品衛生法では、卵のほか、小麦、そば、乳、落花生の「アレルギー物質」
について、微量でも原材料に表示することを義務づけている。
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20030605it04.htm