【出版】本にICタグの導入を検討・万引防止や顧客情報把握=出版・書店業界[030512]

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550428
>>549

いえ,現時点では,
会員加入によるもの(カードによる決済,ポイント制)と同等のプライバシー侵害は覚悟しなければならないでしょう
ただし,ICシステムの普及とは別に(ICシステムによらず),一般的なプライバシーの保護に関する技術開発も重視されています
反面,名寄せ自体が企業にとって非常に有益なために,名寄せ技術が先行していると言ってよいでしょう

つまり,問題なのはICの導入自身なのではなく,これらプライバシーの保護を”できるだけ”確保したままより良いサービスを行う
ということについて,常に意識的に検討しながら技術を導入してゆかなければならないということです

また,技術を越えたところでは倫理・法が存在し,これにより大半の情報コントロールを行う必要もあります
結果的には人自身の良心に頼らなくてはならないというのは否めません
そして,悪意を持つ人に対し情報漏洩のリスクを意識させ,その被害を最小限度に抑えるという必要もあります

ネット上では知られている方も多いでしょうが,このIC導入,また情報化社会時代以前からプライバシーは言われているほど
保護されていません(これは重要なポイントです)

情報化社会における個人情報の活用は,利用する側コスト削減や簡便化に注目されがちですが,
逆に言えば,本人の情報利用のコスト削減や簡便化にも繋がり,また本人の情報コントロールが容易になると言った
ことにも注目しなければなりません
(例えば,情報を参照する本人と,その情報の管理権限をもっている両者がいなければ情報を参照できないシステムの導入)

以上のことを考えると,これらの技術導入はプライバシーコントロールを容易にするための技術でもあると考えてよいでしょう