神奈川県寒川町の工事現場で昨年9月、旧日本軍の毒ガス入りビール瓶が見つかった問題で、
環境省や国土交通省などは8日、関係省庁連絡会議を開き、現場周辺の環境汚染の
実態を調査することを決めた。
10日に専門家11人でつくる化学物質調査検討会を開き、土壌や水質、
大気の分析や残土処理を具体的にどう進めるかを話し合う。
現場は旧日本軍が毒ガスの研究をしていたとされる相模海軍工廠(こうしょう)の跡地。
これまで11本の瓶から、びらん性の毒ガスのイペリット(マスタードガス)やルイサイト、
催涙剤が検出され、作業員11人が皮膚のかぶれや発疹(ほっしん)などの被害を訴えた。
現場は圏央道の工事現場で、これまでは道路を管轄する国土交通省が対応してきたが、
周辺への環境汚染も考えられることから、各省庁で取り組むことにした。
http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2003040801000393_Science.html