痴ほう性老人用に上越が発信機給付
上越市は、外出したまま行方が分からなくなる痴ほう性のお年寄りを見つけるため、
新年度から発信機の探知器を給付することになった。人工衛星を利用した
全地球測位システム(GPS)や簡易型携帯電話(PHS)を利用して、
いち早くお年寄りを捜しだし、安全を確保しようという目的だ。
探知器の給付対象となるのは、所得税の非課税世帯で、要介護認定を受けた
痴ほう性のお年寄りで、申請があれば、探知器を身に付けていてもらう。
新年度の利用者は十人程度を見込んでいる。
お年寄りの居場所が分からなくなった場合には、家族が警備会社などの
オペレーションセンターに探索を依頼したり、インターネットで直接検索したりして捜す。
家族の要請があれば、緊急対処員が現場へ駆けつける。
上越市では、お年寄りが外出したまま行方が分からなくなり、
市民らの協力などで見つかるというケースが年間二十―三十件起きているという。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/niigata/news006.htm