五色の合鴨研究会 三原の蔵元で見学会
吟醸酒 香る雫
アイガモによる有機農法で、米作りに取り組む「五色町合鴨研究会」
(小矢田守代表)が8日、昨年秋に収穫した酒米「兵庫夢錦」で
吟醸酒「若宮の雫(しずく)」の醸造を依頼した都美人酒造(三原町榎列)で、
蔵元の見学会を開いた。参加した島内外の約30人は、施設の見学や
出来たての吟醸酒を味わった。
同研究会によると、アイガモの有機農法は、五色町の「ふるさと水と土ふれあい事業」の一環として、
四年前から同町鮎原の吉田地区で実施。昨年に引き続き、十四アールで酒米をつくった。
昨年六月、田植えを行い、十月に刈り取り。収穫量は、昨年よりやや少ない
約六百五十キロ・グラムだったが、今年も吟醸酒を造ることにした。
都美人によると、酒米を60%まで精米し、一月に仕込み。二月中旬に昔ながらの
「天びん式しぼり」と呼ばれる製法で二日間かけてしぼり、一・八リットル瓶、
四百二十本分が出来上がった。
この日、参加者は蔵出しされた吟醸酒を試飲し、酒蔵の見学や出来上がった吟醸酒に
ラベルの張り付けを行った。また、利き酒に挑戦したほか、丹波杜氏(とうじ)の
小林登喜彦さん(70)らによる、酒造りの際に歌われる「もと摺(す)り唄(うた)」も披露された。
今回、蔵出しされた二百本は既に予約で完売。秋に蔵出しされる二百二十本も、
予約が殺到しているという。小林杜氏は「吟醸酒の命である香りのよい酒が出来、
一安心しています」と満足そうだった。
以下略
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hyogo/news004.htm