【社会】受刑者「情願(法相に直訴)」で暴行の訴え250件、刑務官処分ゼロ

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1擬古牛φ ★
★受刑者「情願」で暴行の訴え250件、刑務官処分ゼロ

 受刑者が人権侵害などを法相に直訴する「情願(じょうがん)」で、過去2年間に
刑務官からの暴行を訴えるものが約250通あったにもかかわらず、国家公務員法に
基づく懲戒処分を受けた刑務官は1人もいなかったことが8日、法務省の内部調査で
わかった。
 法務省によると、情願数は2001年が2942通、2002年が3455通。このうち、
「刑務官からの暴行」を訴えた情願は2001年が約120通、2002年は約130通
あった。主な内容は「手錠をかけられ暴行を受けた」「複数の刑務官から暴行を
受けた」だった。
 監獄法と同法施行規則は、受刑者が情願を申し入れるまでの手順は定めているが、
訴えの処理方法は明確でない。このため、「長年の実務慣行に基づく内部運用」
(法務省矯正監査室)で処理されてきた。
 約250通もの暴行の訴えにもかかわらず、懲戒処分を1件もしなかったことについて、
法務省は「情願の内容を調査し、適正に処理した。暴行を隠ぺいしたことはない」と
している。

読売新聞 http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20030309i201.htm