【社会】映画著作権 公表後50年から70年へ延長へ

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108名無しさん@3周年
デゼニにまつわる問題をまとめるぞ。

小学校の卒業制作ミッキー消させられ事件は87年ごろ。
しかし実は、蒸気船ウィリーが1928年で、1929+50+10年強=1989年5月に
著作権が切れてしまう、しかも小学校の宣伝目的などではないので意匠権や商標権
などを小学校のプールに行使できるかどうかも疑問だった。
そのため、ディズニー側の示威行動だったのではないかという疑いがあり。

つまり、89年以降は、シルエットと黒目のミッキーのイラストは人知れず解禁されて
いたようだ。

次に、ファンタジアは40年公開なので、2001年5月に著作権が切れてしまった。
(1941+50+10年強)
戦時加算の計算上、今年5月から来年5月の間に、戦中〜平和条約前公開の映画
について著作権切れが集中している。もちろんディズニーなど各権利者が文化庁に
「グローバルスタンダード」の名のもと延長圧力をかけてはいたようだが、結局
日本ならではの腰の重さからか間に合わず。

キングダムハーツの同人誌について印刷業者に圧力をかけたり、ファンタジア2000
を公開したりという動きは、どうもその期限を見越したものだったのではないか(注)。

著作権延長の法案は来年度の通常国会に提出されるという。これは「日本映画の保護」
を名目としており、他の著作権との均衡上70〜80年にするのが望ましいということだ
そうだが、ミッキーマウス保護法の色彩も強い。

注:
2001年5月以降は、戦前ファンタジアのミッキーを元に同人誌を作るのは、著作者
人格権を侵さない限り問題ないはずだが、印刷業者がミッキーマウスのある原稿を
軒並み印刷してくれないという現象が起きていたはず。とりあえずは冬コミでの
ミッキー氾濫阻止という目的達成したわけで、ディズニーの作戦勝ちというべきか。
109名無しさん@3周年:02/12/16 11:17 ID:VRBpTa+l
>>108の続き。

ここでロビー活動が十分行われてスピード成立したなら、平和条約以後の外国映画
や、50年代日本映画全盛期の邦画は、著作権切れを免れることになる。
将来的には、日本の得意とするゲームのキャラクター著作権を守るという意図もある
ようである(注)。

しかし、ミッキーマウスを著作権で縛るためには、日本での前例や、立法上の常識に
反して、著作権の遡及保護をしなくてはならない。昭和30年代以前の写真著作権は、
遡及保護が認められなかったためにPDとなっており、映画にだけ遡及保護を認める
ことは均衡を欠くことになる。
もし遡及保護が認められないなら、今回の法改正ではミッキーマウスの著作権は
延長されず、ディズニー側は工業所有権と著作者人格権しか行使できなくなった
現状は変わらないことになる。

また、著作権の再延長は、現時点では認めない方針となっている。これはアメリカ
での著作権延長についてかなり批判があることも一因のようだ。公式には、音楽など
他の著作権との均衡を目的としているためと発表されている。
しかし、音楽など他の著作権とまとめて将来延長されるのではないかという疑いも。

注:
スペースインベーダーは1979年だから、2029年ごろから著作権の
保護期間を終えるキャラクターがぼつぼつあわわれる。マリオがPDになる
日も、それほど遠いものではないだろう。