>>108の続き。
ここでロビー活動が十分行われてスピード成立したなら、平和条約以後の外国映画
や、50年代日本映画全盛期の邦画は、著作権切れを免れることになる。
将来的には、日本の得意とするゲームのキャラクター著作権を守るという意図もある
ようである(注)。
しかし、ミッキーマウスを著作権で縛るためには、日本での前例や、立法上の常識に
反して、著作権の遡及保護をしなくてはならない。昭和30年代以前の写真著作権は、
遡及保護が認められなかったためにPDとなっており、映画にだけ遡及保護を認める
ことは均衡を欠くことになる。
もし遡及保護が認められないなら、今回の法改正ではミッキーマウスの著作権は
延長されず、ディズニー側は工業所有権と著作者人格権しか行使できなくなった
現状は変わらないことになる。
また、著作権の再延長は、現時点では認めない方針となっている。これはアメリカ
での著作権延長についてかなり批判があることも一因のようだ。公式には、音楽など
他の著作権との均衡を目的としているためと発表されている。
しかし、音楽など他の著作権とまとめて将来延長されるのではないかという疑いも。
注:
スペースインベーダーは1979年だから、2029年ごろから著作権の
保護期間を終えるキャラクターがぼつぼつあわわれる。マリオがPDになる
日も、それほど遠いものではないだろう。