政府は1日までに、来年度の国民年金や厚生年金の給付額について、物価の
変動に合わせて調整する「物価スライド制度」の凍結を解除し、1%程度減額
する方向で調整する方針を固めた。物価スライド制を減額の方向に適用するの
は初めてで、2003年度予算編成に盛り込まれる。
減額幅については、政府部内では、物価スライドを凍結した過去3年分の下
落率の計1・7%分も含めて2・7%程度が必要との主張がある。
消費者物価指数は1999年から2001年まで3年連続で減少し、3年で
計1・7%下落。29日に発表された10月の消費者物価指数は前年同月比マ
イナス0・9%で、今年の下落率を1%程度と予測しているからだ。
しかし、与党や厚生労働省側は一気に大幅に引き下げることには強く反対し
ている。このため、今年分の1%減額を軸に調整することになった。
(12月2日03:06)(全文は下記へ)
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