【社会】政府の心神喪失者処遇法案、今国会断念し修正

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1・・・@ゴンφ ★
アサヒ・コムより記事全文引用
http://www.asahi.com/politics/update/1116/003.html

重大な犯罪行為をしたが刑事責任能力がないとされた人に、裁判所が専門施設への入院を命令する
手続きを創設する心神喪失者処遇法案について、政府・与党は15日、今国会での成立を断念した。
原案に対する批判が野党や医療・法律専門家の間で強く、残された会期での収束は困難と判断した。
このため自民党は同日、原案を修正して野党側に提示。修正案には、対象者による退院申立期間の
制限削除などが盛り込まれ、衆院だけでも可決できないか最後の調整が続いている。

法案では、入院命令を受けた人はその決定の3カ月後から入院治療の終了を申し立てることができるとし、
通院命令を受けた人は6カ月以降に終了を申し立てられるとしていたが、修正案はこの期間制限を削除する。
また、通院治療者の生活支援や再入院の必要性の判断にあたる精神保健観察官の名称を「社会復帰調整官」
と変え、精神障害者の保健・福祉に専門知識がある人があたると明記する。
入院を命じる要件については「入院させなければ再犯の恐れがある」としていた原案を「再び同様の行為を
行うことなく社会復帰することを促進するため、入院をさせる必要がある場合」と改めた。
野党は党内で検討したうえで修正協議に入るかどうかを決めるというが、焦点だった入院命令の要件変更に
ついて「医療面を重んじた修正」と評価する声がある一方で「表現が変わっただけで、本質的には何も
変わっていない」との批判も強い。 (08:05)