毛派襲撃で100人死亡 ネパール
ネパールの反政府武装組織ネパール共産党毛沢東主義派は14日夜から15日
にかけて、中部グルカ、西部ジュムラ両地区で警察署や軍施設などを一斉に襲撃、
政府側と激しい戦闘になった。
国防省は15日、ジュムラ地区で少なくとも毛派51人、兵士3人が死亡したと発表
した。国営ラジオによると、同地区の戦闘で警官24人が死亡、さらにグルカ地区
でも警官23人が死亡しており、死者が計100人を超える大規模な衝突となった。
銃撃戦に巻き込まれた住民にも負傷者も出たもようだ。
10月に就任したチャンド首相は、毛派に対話を呼び掛けたが、毛派は今月、
ゼネストを強行。今回の大規模襲撃で、毛派と新政府との対立が決定的になる
可能性が強い。
ロイター通信によると、毛派の襲撃部隊は約3000人に及んだという。ジュムラ
地区の空港も襲撃し一部の施設を破壊した。
毛派は王制打倒などを叫んで1996年に武装闘争を開始。これまでに政府側
や毛派、市民ら計6500人以上が死亡した。(共同)
http://www.sankei.co.jp/news/021115/1115kok145.htm