神奈川県寒川町の道路工事現場で異臭のするビール瓶が見つかり、
作業員6人が発疹(はっしん)、かぶれなどを発症した問題で、
国土交通省横浜国道工事事務所は6日、瓶の内容物を陸上自衛隊で分析した結果、
びらん剤のマスタードと催涙剤のクロロアセトフェノンだったと発表した。
現場は旧日本軍が毒ガスを製造したとされる相模海軍工廠(こうしょう)跡地。
マスタードはイペリットとも呼ばれ、気化すると強いびらん性毒ガスとなる。
第1次大戦中、ドイツ軍が使用したとされる。
同事務所によると、ビール瓶は9月25日から27日にかけて十数本見つかった。
ほとんどは割れていた。作業員6人は10月1日以降発症、顔や腰などに水膨れができたり、
足の甲が腫れたりした。
同事務所は10月28日から工事を一時中止し、防衛庁に31日、鑑定を依頼していた。
(解説は省略)
ZAKZAK 2002/11/07
http://www.zakzak.co.jp/top/t-2002_11/2t2002110705.html