自転車道、障害いっぱい 加賀海浜など3路線22カ所 車両進入や砂堆積
県が国補助を受けて整備した大規模自転車道三路線(供用延長五十七・八キロ)のうち、
車止めの未設置や破損などで自動車の通行可能な区間が約十三キロあることが、
総務省石川行政評価事務所の調査で分かった。調査では車の進入を確認したほか、
海岸沿いでは砂が堆積して自転車を手で押さなければ通行できない区間も三カ所見つかった。
改善要請を受けた県は、年度内に不備を指摘された二十二カ所で、
標識の設置や車止めの新設、補修を行う。
改善要請は、金沢市の女性の申し出を協議した石川行政苦情処理委員会
(座長・澁谷亮治澁谷工業会長、金沢経済同友会代表幹事)の付議に沿って出された。
三路線は加賀海浜自転車道(金沢市―小松市)、小松加賀健民自転車道(小松市―加賀市)、
手取キャニオンロード(美川町―尾口村)で、海岸沿いでは釣りや
サーフィン目的の車両進入が目立っている。同じく国補助で整備した
羽咋健民自転車道(羽咋市―富来町)では、不備が確認されなかった。
砂の堆積について県は、利用者の多い時期を中心に管理委託先の
市町村と協議して除去作業に入る。
http://www.hokkoku.co.jp/_today/H20021102005.htm