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「悪党に人権ない」発言削除の動議合戦
県議会議会運営委員会が7日開かれ、一般質問での発言をめぐり、
自民、フォーラム群馬、公明の3会派と共産の双方から、発言の一
部削除を求める動議が出された。当初予定になかった10日に本会
議を開き、双方が提案理由を説明し、採決する。
3会派が削除を求めたのは9月25日の本会議での宇津野洋一
県議(共産)の発言の一部。宇津野氏は長野県の「脱ダム」につい
て「ダムをやめることで一挙に60近い特別養護老人ホームをつく
った」という趣旨の発言をした。
3会派の代表は「ダムをやめても、ダムの予算がそのまま特養の
建設にいくことはありえない」「脱ダムで(施設整備の予算が)増
えているということはない」などと説明。県民に誤解を与えるとし
て削除を求めた。
一方、共産側が削除を求めたのは30日の菅野義章県議(自民)
の発言。「犯罪者、悪党に人権はない。警察官の拳銃により射殺
されても仕方がない」という内容に対し、「法治国家の根幹を崩す」
などとしている。
県議会には、環境土木委員会での宇津野氏の元県議をめぐる発言
に対して「事実無根の発言で個人の名誉と人権を著しく傷つけた」
とする懲罰動議がすでに出ており、「不穏当発言」をめぐる動議は
3件になった。
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