「拉致疑惑の過剰取材抑制を」…日本新聞協会
日本新聞協会は、北朝鮮への拉致(らち)疑惑取材に関連し、集団的過熱取材(メディアスクラム)回避のため、
日本雑誌協会と日本民間放送連盟に協力を求めた。
甲府市の山本美保さん(失跡当時20歳)の家族からの苦情に対応したもので、
山本さんの家族によると、疑惑が報道された23日は、取材の電話が午前6時過ぎからひっきりなしにかかり、
翌24日午前2時ごろまで続いた。また、「(美保さんの部屋は今はないのに)部屋の間取りを見せろ」などと
強引な言い方で迫る取材もあり、「東京の週刊誌を含む県外マスコミだろう」としている。
家族に無断で家に上がり込み、室内の写真を撮った社もあったという。
このため、山梨編集者会(山梨県内の新聞、放送、通信計13社の報道責任者で構成)は
集団的過熱取材の回避策を決めるとともに、加盟社以外のメディアの協力も不可欠と判断し、
「非常識な取材はしない」と呼びかける緊急対策をまとめ、新聞協会を通じて協力を要請した。
(9月27日22:52)
http://www.yomiuri.co.jp/04/20020927i415.htm