毒物混入濃厚と捜査 中国南京の中毒事件
中国南京市郊外で200人余りの中高生や作業員らが中毒症状を起こし、
多数の死者が出た事件で、中国当局は15日、軍関係の病院など10カ所に
分散収容した被害者の治療に全力を挙げる一方、食品に毒物が混入されて
いた可能性が強いとみて捜査している。
中国当局は死者数を発表せず、病院などに報道機関の取材に応じないよう指示して
情報を制限、社会的動揺の広がりを抑えている。死者41人と一時報じた
インターネットのニュースサイトもあったが、その後取り消された。
関係者によると、中毒源となったのは南京市東約30キロの湯山鎮にある飲食店
が製造し、14日朝、周辺の学校や工事現場などに配達した中華料理の軽食類。
これを食べた中高生や作業員らが次々と倒れた。
中毒症状はネズミ駆除薬などによるものと類似しており、警察当局は吐しゃ物や
残った食品類を鑑定、飲食店関係者などの身柄を拘束して調べているという。
住民によると、湯山鎮には南京軍区関係者も多く、被害者の中に軍人の家族も
いるという。(共同)
http://www.sankei.co.jp/news/020915/0915kok112.htm