http://www.nikkei-ir.com/starclub/9878/news2000.html 偽ブランド品の疑い、大手スーパーなど、11社が自主回収。
発行年月日 2000年11月28日
媒体(紙誌) 日経流通新聞
紙面 2
本文字数
偽ブランド品の排除を目的とする業界団体、日本流通自主管理協会(二階堂通郎理事長)は、同協会に加盟する
大手スーパーなど十一社が「ラルフローレン」などで偽造の疑いの高い商品を販売した可能性が強まり、自主回
収に乗り出したことを明らかにした。各社とも対象商品を販売した店舗(計約七百二十店)に掲示を出し、返品
に応じている。同様の商品は、協会未加盟の小売店でも取り扱いがあるとみられ、自主回収の動きは今後さらに
広がる可能性がある。
自主回収を始めたのはダイエー、イトーヨーカ堂、ジャスコ、オリンピック、ドン・キホーテ、ダイクマ、和
光電気、上州屋、田原屋、セキド、アイワールド。各社ともすでに仕入れ先との取引を停止するなど対策を講じ
たという。
同協会は、偽ブランド商品を巡る事件続発を受け、今年六月から加盟六十四社のうち衣料品を扱う十五社の店
頭調査を実施。「ラルフローレン」として販売された並行輸入商品を中心に偽造品と疑われる商品を十一社が扱
っていることが分かり、より広範囲な調査を呼び掛けたところ、他のブランドにも同様の疑いがある商品が見つ
かった。
「ラルフローレン」以外のブランドは「アディダス」「エレッセ」「カルバンクライン」「クイックシルバー」
「ナイキ」「フィラ」「プーマ」「ラコステ」「ロキシー」など。