ドメイン管理団体 Internet Corporation for Assigned Names and Numbers (ICANN) の
選定チームは20日、トップレベルドメイン『.org』の管理を引き継ぐ機関として、非営利団体
Internet Society (ISOC) を推奨する決定を下した。
.org ドメインは、ICANN と現在の登録管理業者 VeriSign との合意にもとづき、新たな管理
機関の選定が進んでいた。VeriSign は、.org ドメインの管理権を放棄する代わりに、『.com』
と『.net』ドメインの管理を継続および延長する。
そして今回、後継者に ISOC が推されたわけだが、批評家筋によれば、この結果は初め
からほぼ決まっていたという。
(中略)
.org 管理者への応募にあたり、ISOC は Afilias Ltd. (トップレベルドメイン『.info』の管理者)、
IBM Corp.、ULTRA DNS、DSI Technology Escrow Services, Inc. と協力していた。来月の
ICANN 理事会で承認されれば、ISOC は2003年1月1日から .org 管理を引き継ぐことになる。
マイアミ大学の法律学教授で、監視サイト『ICANNwatch.org』の編集者でもある Michael
Froomkin 氏によれば、応募機関がどれだけの数にのぼっても、最終的にどこが選ばれる
かは、ほとんど疑いの余地がなかったという。
まず、ICANN 理事会長 Vint Cerf 氏はかつて ISOC を率いていた。また、ICANN 副会長
の Alejandro Pisanty 氏は、ISOC-Mexico の現会長だ。ISOC はここ数年、財務的苦境に
あえいでいる (会費の額でメンバーのレベルを分ける体制に移行したのもそのためだ)。
Froomkin 氏によれば、.org 登録管理による収入は ISOC の存続に充てられるという。
(以上、2002年8月21日のjapan.internet.comより一部引用―全文は引用元を参照)
引用元:
http://japan.internet.com/busnews/20020821/10.html さすがにここまであからさまな「利益誘導(に見える)」はちょっとどうかと思う。