妊娠初期に感染すると出生児に難聴や心疾患など深刻な影響を与える恐れがある風疹(ふうしん)に
ついての妊婦8000人に対する全国調査で、抗体を持っていない割合が、1995年に女子中学生の予防
接種義務が廃止された以降の年代で、廃止前の約3倍に増えていることが12日、分かった。
廃止の影響で、風疹にかかりやすい女性が増えているという懸念を裏付けた形で、調査した日本産婦
人科医会は「出産適齢期になる前に予防接種を受けてほしい」と呼び掛けている。
調査は昨年1年間に全国326の病院などで受診した妊婦を対象に実施、133施設から計8204人分の
回答があった。
抗体がない割合を年齢別(2001年時)で比較すると、多くが義務付け廃止後にあたる19歳以下は16%
で、ほぼ予防接種義務があった20歳以上の5%の約3倍。17歳以下は27%と極めて高かった。
引用元
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20020812AT3KI014212082002.html