http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20020729/mng_____tokuho__000.shtml 東京新聞の記事
ホームレス法案また棚上げへ
三十一日閉幕の通常国会は、医療制度関連法の与党強行採決で荒れ模様だ。
その影響で衆院を通過した「ホームレス自立支援法案」が参院でストップしている。
日本の野宿者対策の遅れは国連から厳しく批判されており、三度目の棚上げになれば国の
イメージを損なう。法案の「強制排除」をにおわす条項は問題視されているが、
全国最多のホームレスを抱える大阪市は、しびれを切らして公園から青テント撤去を進めている。
(沢田一朗・大阪編集部、立尾良二)
厚生労働省社会・援護局の真野章局長によると、昨年九月時点の全国のホームレス数は二万四千九十人
で依然増加しており「特に地方都市へ拡散している」という。国連の社会権規約委員会は同年八月、
日本政府のホームレス対策について「大阪を中心に膨大な数がいるのに、問題解決に努力していない」と批判し「十分な生活水準を確保すべきだ」と勧告した。