【社会】東北　雇用や所得なお厳しさ　日銀支店長会議報告

ヤフーニュースより
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020723-00000007-khk-toh

日銀仙台支店の八尾和夫支店長は２２日、東京の日銀本店で開かれた支店長会議で、
東北地区の金融経済概況について「輸出の増加など生産活動の持ち直しで、製造業を
中心に企業の景況感は改善しているが、雇用・所得環境の改善にはつながっていない」
と報告した。４月に続き、全体として厳しさは変わっていないとの見方を示した。

報告によると、企業生産は東北でウエートの高い電気機械が輸出増や在庫調整の
進展で操業度を引き上げるなど、全体として持ち直してきている。
しかし、建設関連は大幅な減産を続けており、輸送用機械、紙・パルプも一部を
除き低調で推移している。

企業収益は、売上高は横ばいの見通しだが、経常利益はリストラ効果などで大幅な
増益を見込んでいる。

個人消費の動きは引き続き弱い。大型小売店売上高は高級ブランド品や食料品は
堅調だが、季節衣料品や家庭用品の不振で前年を下回っている。家電販売高も
デジタルＡＶ機器を除き低調。公共・住宅投資、企業の設備投資も前年度を下回っている。

雇用・所得環境は企業の生産持ち直しで一部に改善の兆しもあるが、常用雇用者
数の減少幅は拡大し、雇用者所得も全国を上回る減少が続いている。
企業倒産も建設、卸・小売の中小企業などを中心に、高水準で推移している。
[河北新報 2002年07月23日]（河北新報）[7月23日7時2分更新]

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