アサヒ・コムより
http://www.asahi.com/politics/update/0723/002.html 外務省が進めていた日ロ青年交流事業に関する内部調査の結果が22日、
明らかになった。北方領土問題で、「二島先行返還論」をとる鈴木宗男
衆院議員と立場を異にする日本側関係者が交流事業から排除されたり、
事業に関連する幹部人事をめぐり鈴木議員の影響力行使が判明したり
するなど、同議員との「異常な関係」(川口外相)がこの分野にも及んで
いることがはっきりした。
同省は23日に発表し、事業を運営する交流委員会を抜本的に見直す。
交流事業は日ロ両国の次世代リーダーの交流が主な目的で、99年に
始められた。両国政府で作る日ロ青年交流委員会が主体となり、事業費
は日本政府が負担している。この運営形態は、すでに鈴木議員の介入が
問題化した、北方四島支援事業を進める支援委員会と基本的に同じで
あるため、川口外相が今年3月、調査を表明していた。
調査結果によると、鈴木議員は、ロシアからの訪問団が、安全保障問題
研究会の末次一郎代表らを訪問しないよう外務省に指示していたという。
末次氏は二島先行返還論を批判していた。
00年の交流委事務局長交代の際には、外務省が選んだ大使経験者に
鈴木議員が難色を示したため、急きょ別の人物に差し替えられたという。
また、交流委の事業費(10万円前後)が、外務省によって歓送迎会
などに流用されていたことも確認された。(06:46)