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国内初、コウテイペンギンが産卵

 名古屋市の名古屋港水族館は17日、国内で初めてコウテイペンギンの産卵が確
認されたと発表した。温度や光に敏感なため、世界でも飼育施設がほとんどない貴
重種で、関係者は快挙に沸いている。
 コウテイペンギンは南極大陸周辺に生息。ペンギン最大の種で、年に1度、卵を
1つだけ産む。
 産卵したのは16日正午ごろとみられ、餌をやるために水槽に入った学芸員の栗
田正徳さん(37)が発見した。「病気でもないのに餌をあまり食べなくなったの
で、もしかしたらと思っていた。大きな目標が達成された」と大喜び。
 同水族館のコウテイペンギンは雌雄3羽ずつ。卵に興味を示す性質があり、母鳥
と卵を取り囲んでいた。ふ化までに60日から65日かかるという。
 ただ、今回は寄り添っている雄が見当たらないため、無精卵の可能性が高いとい
う。それでも「繁殖可能な個体に育ったことが分かったので、来年以降は大いに期
待ができる」と栗田さんは話している。

http://www.sankei.co.jp/news/020717/0717sha073.htm