米国の人気子供アニメ番組「セサミ・ストリート」の南アフリカ版で、
9月30日からエイズウィルス(HIV)に感染した女性キャラクターが登場する。
同番組の製作会社が11日、
スペインのバルセロナで7日に開幕した第14回国際エイズ会議に合わせて発表した。
南アフリカでは9人に1人がHIVに感染しているとの統計もある。
キャラクターの人形の名前や形などは未定だが、
製作会社側は「感染者とも触れ合ったり、交流したり出来る」と説明し、
「感染者とどのように接するべきか、どのように付き合っていくかなどの良き手本を示したい」と話している。
同番組は3歳から7歳の子供を対象にした教育物で、1969年に米国で放送を開始。
製作会社は「番組製作については慎重に進めていく」として、
同キャラクターの登場は性を描くものではないため「適切である」とみている。
また、米国版のほか、同番組を放映しているほかの8カ国での放送に同じキャラクターを登場させるかどうかは検討中だとしている。
南アフリカで放送された子供向け番組で、感染者のキャラクターが登場するのは2度目だが、
小学校入学前の子供を対象にした番組としては、初の試みとなる。
南アフリカでは、出産適齢期の女性の4割がHIVウィルスに感染、
2000年には成人の死亡原因の4割を占めたとも報告されている。
http://www.cnn.co.jp/showbiz/K2002071200900.html