出演者300人。プロアマ問わず、演奏、絵かき、朗読から人生相談まで
あらゆるジャンルの表現者による集団「天才ばかばんど」が20日から2日間、
大阪市北区の中之島野外音楽堂で初の合同ライブを開く。
昨夏、ミュージシャンらで結成し、一芸自慢をインターネットのホームページで
募ったところ、1年で300人に膨らんだ。目標は2年後、大阪城ホールでの
1000人ライブ。メンバーは「何か表現したい人は参加してほしい」と呼びかけている。
「天才ばかばんど」は昨年7月、CMやアニメ挿入歌などを演奏する
ミュージシャンの芝田吾朗さん(39)=大阪府堺市=と、同じくボーカリストの
ぴあぴさん(36)=同府八尾市=らが、音楽だけでなくいろんなジャンルで
表現したい人たちと新たな空間を作って盛り上がろうと企画した。
さっそくホームページで賛同者を募集したところ、全国からアクセスがあり、
その数は300人になった。一方で、芝田さんらは集団内に音楽ユニット
「天球ぴんぽんず」を結成、活動をリードしている。
これまでの活動の中心は週1回、各地で行う路上ライブ。芝田さんのユニットを
主体に各地のメンバーが駆けつけ、演奏ごとに自由に入れ替わるほか、
ステージの横で絵を書いたり、マッサージやお点前を開くなど、各自の一芸を
披露するユニークな実験空間ができ上がる。
メンバーは声優、詩人、漫才師、茶道家のほかに、著名ゲームソフトの
プログラマーやメークアップ・アーティストら多種多彩。もちろん、ほとんどは
一般人で、中には音楽を始めたばかりの人も。メンバーの詳細はホームページで
紹介されており、メンバー同士も連絡が取れる。
今回のライブは、そんなメンバーが初めて全国から集結する。ただ、
内容は誰かが音を出すまでわからないという。
芝田さんは、「これまでお客さんに楽しんでもらうために活動をしてきたが、
今は自分が楽しむという原点に戻れて楽しい。何かを表現する喜びを彼らと
分かち合い、新たな空間を演出していきたい」と話した。
http://cgi.jp.osakanews.com/cgi-bin/osknews/articles/showarticle.cgi/stock/2002071202