NTT西日本(本社・大阪市)が先月、同社のホームページ(HP)で電話の新規開設を
申し込んできた1件についての確認用返信メールを、このHPを使った過去の新規・移
転申込者全員、30府県約3万3000件あてに一斉に誤送信していたことが2日分かっ
た。プログラムの異常作動が原因。「身に覚えのないメールが届いた」と苦情や問い
合わせが約1万件あり、同社は「個人情報の流出など実害はないが、迷惑をかけた」
として、誤送信先に「おわびメール」を送った。
HPは注文を受け付けるサイト「ピッタリねっと」。同社広報室によると、岐阜支店のエ
リア内で電話新設・移転などの業務を代行する関連会社「NTTマーケティングアクト
岐阜」(本社・岐阜市)が6月27日夕、同ねっとの利用者1件に対し「NTTのHPでお
申し込み頂いた件で」の標題で送信したのがきっかけで、誤送信が起きた。
夕方は各支店で受け付け処理が集中し、NTT西日本のコンピューターが高い負荷に
なったためプログラムが異常作動。サーバーに残っていた、HP開設(昨年7月末)以
来の利用者に誤送信されたという。あて先の氏名やメールアドレスなど個人情報は記
載されていなかった。同社は「現在、本人確認をメールではなく電話で行う対策を取っ
ている」としている。 【武井澄人】
[毎日新聞7月3日] ( 2002-07-03-03:01 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20020703k0000m040155000c.html