競馬の予想情報の提供で業績を伸ばしている情報サービス会社
「コアテッド」(東京都渋谷区)などグループ企業が、
架空の経費を計上するなどの手口で昨年までの3年間に
計約20億円の所得を隠し、法人税約6億円を免れていたことがわかった。
東京国税局は2日までに、グループを統括する「グローバルワン」(同)の
渡辺大蔵社長(31)と同社など計4社を法人税法違反(脱税)容疑で
東京地検に告発した。渡辺社長は、隠した所得の大半を
自ら競馬につぎ込んでいたが、負けが込んでいたという。
告発されたのは2社のほか、パチスロの攻略法などの
情報を提供する「グローバルブレインネットワーク」(同)と
「アイ・クリエイティブ」(同)の4社。
コアテッドは、競馬新聞や競馬雑誌の広告で会員を募集。
登録料5万円を支払うと、週末の計8日間分として
12万円の情報料で、会員に競馬の予想情報を流している。
関係者によると、渡辺社長は、取引先約20社と架空の契約を結び、
情報料や宣伝広告費などとして支払った後、
取引先から資金をバックさせる手口で、所得を隠しており、
取引先には計約3億円の謝礼を支払っていた。
渡辺社長は隠した所得のうち、競馬に10億円以上をつぎ込んでおり、
1レースに数百万円を賭けることもあったという。
渡辺社長はアイドルの写真集などを出している出版社の元社長で、
プロゴルファーのスポンサーなどとしても有名だった。
渡辺社長は「コメントは控えたい」としている。
http://www.yomiuri.co.jp/00/20020702i103.htm