「ほめてもらいたかった」繁華街の落書き事件で大学生グループを書類送検 熊本
熊本市の繁華街で相次いだ落書き事件を調べていた熊本北署は二日までに、建造
物損壊などの疑いで、大学生四人(二十〜二十一歳)を熊本地検に書類送致した。
四月に同容疑で逮捕した専門学校生ら二人の調べから、グループによる犯行と分か
った。
調べでは、グループは昨年八月から今年四月十八日までに六十五件、熊本市の上
通や下通、坪井周辺などで、民家や店舗の壁、シャッターなどにスプレーで絵や抽
象化した文字の落書きをした疑い。中には一件で約五百万円の被害に遭ったパチン
コ店もあるという。
六人は同じ中学の同級生。昨年八月ごろ、「FDP」というグループを結成。深
夜、人通りのない繁華街などで見張りをたてて落書きを繰り返した。大学生は県外
に在学しており、帰省した際に犯行に加わっていた。落書きには「STICK」な
ど自分のサインを記していた。
調べに対し、グループの一人は「センスがあるとほめてもらいたかった」と動機
を供述。「軽い気持ちでしたことが取り返しのつかないことになり、反省している」
と話しているという。
http://kumanichi.com/news/local/main/200207/20020702000807.htm