★3分の1が表示米と違うコメ混入…東京都調査
・東京都がコメの表示調査で、DNA分析を実施したところ、商品の3分の1から表示米とは
違うコメの混入が見つかったことがわかった。
昨年4月からJAS法でコメの袋に品種、産地、産年の表示が義務づけられたことを受け、
都消費生活部が同6月から今年3月にかけて調査した。対象は「コシヒカリ」「ササニシキ」
「あきたこまち」「ひとめぼれ」「はえぬき」の5種類で、いずれも100%の単品種と表示
された商品。スーパーや米店などで売られている34業者の45商品(5キロ入り)について、
それぞれコメ8粒をサンプリングし、DNAを分析。その結果、11業者の22商品で、表示
されているもの以外のコメが混じっていた。
混入が見つかったのは、コシヒカリが13商品(調査数19商品)、ササニシキが3(同4)、
あきたこまちが3(同14)、ひとめぼれが2(同5)、はえぬきが1(同3)。「コシヒカリ100%」
と表示されているにもかかわらず、コシヒカリが1粒もない商品もあった。
都は、他品種米の混入があった業者に事情を聞いているが、業者側は「精米機の底に
残っていた別の米が混ざった」「作業ミスによるもの」「表示の義務づけを知らなかった」
などと釈明し、意図的な混入を認めたケースはないという。
都は、虚偽表示があった11業者のうち都内の7業者について文書で改善を指導。残りの
4業者がある神奈川、埼玉、栃木各県にも調査結果を通知した。
http://www.yomiuri.co.jp/00/20020701i212.htm