江戸幕府第5代将軍の徳川綱吉(41)は犬を始めとするあらゆる動物の
殺傷を禁止し、違反した者に比較的重い罰則を科すなどとした
「生類哀れみの令」を28日(金)に公布することを決定した。
この法令に詳しい水戸手習指南所の師範級職員武田直純氏(32)によると
犬などの動物は殺した場合は死罪、また蚊などの昆虫類を殺害した場合でも隠居を
命じられる可能性を指摘。その上で「前代未聞の悪法。行き過ぎている。」
と幕府の強権政治を厳しく批判した。また武田氏は当令の「偶発的な殺害に
関しても厳罰に処す」とのくだりを引き合いに出し「ふらふらと
町を歩くも 命がけ」と痛切な思いを詩歌に詠んだ。
すでに水戸徳川家の徳川光圀さんを始めとする各界の有志が集い
徳川綱吉の個人思想を顕著に反映した当令の問題点を幅広く論じ、改正の
道筋をつけようとする動きが活発化している。権力の暴走と民衆軽視を背景に
類哀れみの令は半年後の12月28日(金)に施行される。
ソース
http://www.dorobune.com/tatebayashi/tunayoshi.htm