■視覚障害者、医師への道に光 問題読み上げや時間延長も
障害のある人が医師、歯科医師の国家試験を受験できる方法を話し合う厚生
労働省の検討会は25日、視覚障害者のために問題文の文字拡大や読み上げ、
写真や図は要点を文章で示す、試験時間を1.5倍に延長するなどの配慮をす
ることでほぼまとまった。筆記試験しかないため、耳や口が不自由な人には特
に配慮しない。厚労省には大学卒業後や在学中に視覚障害者になった人から受
験の問い合わせが複数あり、来年3月の試験には対応できるようにする。
医師、歯科医師の免許取得は、昨年の医師法などの改正で、障害があっても
可能になり、合格後の免許申請時に医師業務を適正に行うための判断、意思疎
通などができるかどうか審査する機関が新たに設けられた。日本の医師免許は
診療科を限定していないが、厚労省は、視覚障害者の場合、実際には精神科な
どに限られるのではないかとしている。
http://www.asahi.com/national/update/0626/008.html