★金大統領の三男を聴取
・韓国の金大中大統領の子息をめぐる不正疑惑を捜査しているソウル地検は16日午前、利権に介入
して巨額の金を受け取っていた疑いが強いとして、あっせん収財(金品授受)容疑などで金大統領の
三男、弘傑氏(38)に出頭を求め、事情聴取を始めた。容疑が固まれば逮捕する方針。
金大統領周辺をめぐる不正疑惑はついに大統領自身の子息の聴取に発展した。
逮捕される事態になれば年末の大統領選や来月13日の統一地方選を控えた大統領の信頼は失墜、
大きな打撃となりそうで、韓国政界に衝撃が広がっている。
検察当局は、巨額の金を動かしていた疑いが持たれている金大統領の二男で「アジア太平洋平和
財団」副理事長、弘業氏(51)についても来週中に事情聴取に踏み切る方針。
ソウル地検に出頭の際、弘傑氏は報道陣に「両親に面目ない」と述べ「(国民に)すまなく思っている」
と謝罪した。
弘傑氏は建設会社代表の崔圭善被告=あっせん収財罪で起訴済み=から約20億ウォン(約2億円)
を受け取り、うち10億ウォン程度が建設会社の公共事業受注やサッカーやバスケットボールの
スポーツくじの運営業者選定での口利きの謝礼など利権絡みの不正な金だった疑いがもたれている。
崔被告は先月19日の逮捕前、弘傑氏に3億ウォンを渡したとする録音テープを残していた。
韓国大統領の子息に対する強制捜査は1997年、利権に介入したあっせん収財と脱税の容疑で
逮捕、起訴された金泳三前大統領の二男、賢哲氏以来。
http://www.sankei.co.jp/news/020516/0516kok059.htm