米アドビに対する特許侵害訴訟で米マクロメディアに軍配
http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/show/leaf?CID=onair/biztech/prom/184739 米Macromediaが米国時間5月10日に、米Adobe Systemsに対する特許侵害訴訟で
Macromedia社の主張を認める判決が下ったと発表した。
Adobe社は損害賠償として490万ドルをMacromedia社に支払う。またMacromedia社
は、Adobe社が該当する特許技術の使用を停止するよう裁判所に要求する意向である。
Macromedia社がAdobe社を提訴したのは2000年9月。同年8月10日にAdobe社が
「タブ・パレット」に関する特許を侵害されたとしてMacromedia社を提訴していたが、
Macromedia社がこれに反訴したかたちだった。
Macromedia社が問題としていた特許は以下の3件である。
・合成したグラフィック・エレメントを自動で再合成する技術に関する特許。タイトルは
「System and method for automatically generating derived graphic elements」。
米国特許番号は5467443。1991年9月25日に申請し、1995年11月14日に成立した。
Adobe社の「Illustrator」製品で同特許を侵害されたとしている。
・サウンド波形を視覚的に表示する技術に関する次の二つの特許。Adobe社の
「Premiere」製品でこれら特許を侵害されたとしている。
(1)タイトル「Sound editing system using control line for altering specified characteristic
of adjacent segment of the stored waveform」。米国特許番号は5151998。
申請は1988年12月30日、成立は1992年9月29日。
(2)タイトル「Sound editing system using visually displayed control line for altering
specified characteristic of adjacent segment of stored waveform」。
米国特許番号は5204969。申請は1992年3月19日、成立は1993年4月20日。
ちなみに、Adobe社が起こした裁判ではAdobe社の主張が認められ、280万ドルの
損害賠償をAdobe社に支払うよう命令が下されている(Macromedia社プレスリリース)。
Macromedia社は今回、この裁判について控訴する予定であることを明らかにした。
「現在の勝ち点は、Adobe社が1、Macromedia社が1、そして顧客がゼロだ。我が
社は開発の権利を守るために断固として立ち向かう」(Macromedia社会長兼CEOの
Rob Burgess氏)
発表資料
http://www.macromedia.com/macromedia/proom/pr/2002/macromedia_counterclaim.html