■歴史教科書採択、県政の最大課題 加戸知事■
加戸守行知事は11日、西条市内で行った講演の中で「新しい歴史教科書をつくる会主導の中学歴史教科書(扶桑社版)採択を、外国の批判で取り下げるようでは、主権国家と言えない」と述べ、今後も教科書採択が「県政最大の課題」との認識を示した。
県倫理法人会の東予ブロック設立式典で講演した。来年開校の県立中学の教科書が8月に選定されるが、加戸知事は、「昨年と同じ教科書が県教委で採択された場合、報道のされ方にもよるが、中国、韓国との関係が異常な事態になるかもしれない」との懸念を表明。
しかし一方で「日本は戦争で中国や韓国などに迷惑をかけたが、被害者の面もあった。シベリア抑留問題に詳しく触れないことが、あるべき教科書なのか」と、扶桑社版以外の歴史教科書を批判。
県教委の選択が正しかったとの認識をあらためて強調した。
http://www.ehime-np.co.jp/dekigot/np-dekigot-a.html#12