札幌南高の「君が代」問題でシンポジウム
http://hokkaido.yomiuri.co.jp/news/news.htm#4news 君が代の実施をめぐって今春、札幌弁護士会から「生徒との十分な協議をするよう」
勧告を受けた札幌南高校の卒業式を考えるシンポジウムが、憲法記念日の3日、
札幌市中央区の札幌市民会館で開かれた。
2月に発足した「子どもと教育・文化 道民の会」(代表=木村謙二・稚内北星大
理事)が主催したもので、人権救済を申し立てた同高の生徒3人(2人は現大学生)と
札幌弁護士会の田中貴文弁護士らがパネリストとして出席。参加した市民約100人
を前に、子どもの意見表明権や今後の課題などについて話し合った。
シンポでは、田中弁護士が、国旗国歌法が成立した1998年8月から今春の君が
代実施までの同高の教員と生徒の動きを説明した後、生徒3人が、「君が代の強制で、
個人が思想を表現しなくてはならなくなる」「サッカーの試合などで歌う国歌と卒業式の
国歌では意味合いが違う」などと、自主的に取り組んだ活動の動機などを語った。
会場から、「子どもに最高の気分で卒業式を迎えさせるのが大人の義務」「教職員
だけで決めるのではなく、卒業式に参加する保護者の話も聞くべきだ」とする意見も
出て、生徒たちの活動に共感する声が相次いだ。