【国際】日本←→北朝鮮チャーター便、騒音基準満たさずストップ

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朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)と日本とを結ぶ唯一の航空路だった平壌―
名古屋間のチャーター便が、4月から事実上ストップしていることが、分かった。
1日から国際民間航空機関(ICAO)の騒音基準が厳しく適用され、名古屋に乗り
入れていた高麗航空の古い機材ではクリアできなくなったためで、北朝鮮は
観光客誘致の出はなをくじかれた形。古い機材を使わざるを得ない背景には、
厳しい経済状況もあるようだ。
 国交のない日朝間のチャーター便は、政府間合意によって91年にスタート。
 国土交通省によると、ICAOの騒音基準は94年に改定され、旧運輸省通達に
より旧基準機の運航禁止は今年4月1日からとされた。1月、高麗航空側から
4月以降のチャーター便の打診を受けたが、使用するロシア製のツポレフ154B型、
イリューシン62型機では基準を満たさず、特例扱いもしないと判断したという。
 北朝鮮では4月末から開かれる大マスゲーム・芸術公演「アリラン」への
観客誘致に力を入れている。在日朝鮮人系の旅行会社では名古屋直行便にかわり、
ウラジオストク航空で新潟からウラジオストク入りし、高麗航空に乗り換えて
平壌に向かうツアーを募集している。(17:04)
http://www.asahi.com/national/update/0415/018.html