＜国際＞中国、北朝鮮との国境地帯に脱出監視用のカメラを設置

SAPIO 4/24号

プリコフスキーロシア極東全権代表「金正日シベリア鉄道同行記」　文:K.プリコフスキー

麻薬摘発問題を巡る「仰天発言」

　ハバロフスクでは観光の意味合いが強い視察だったため、金正日は
リラックスしていたようで、とても饒舌だった。
　私のほかに、ハバロフスク副市長のポポフ氏が案内役として彼に
付き添っていたが、彼が、
「ハバロフスクには朝鮮人が約８０００人いますが、働き者で成功者が多いんですよ」
　と、朝鮮人を誉めると、金正日は得意げに、
「朝鮮民族はトラブルに屈しない民族だからですよ」
　と、大きくうなずきながら答えていた。
最も強く記憶に残っているのは、麻薬問題についての菌正日の発言
だった。極東連邦管区では２万５０００人の麻薬中毒登録者がいて、
昨年１年間だけでも５０００人が麻薬使用で逮捕されている。
この状況をポポフ氏が説明すると、
「北朝鮮では麻薬の密売者はその場で射殺します。わが国は人が多い
ですから、どんどん射殺しても問題ないのです。ただし、密売者が
中国人だったら射殺はしません。棒で殴るだけです。ポポフさん、
もしハバロフスクで朝鮮人が麻薬を使っているところを見つけたら、
射殺してもらって結構ですよ。構いません。私が許可します」
　彼が冗談言っているのかと思ったが、真剣そのもの。
私もポポフ氏も唖然としてしまった。

電気代が・・・