サッポロビールは中国でホップの加工・販売を手がけるドイツ系の合弁企業2社を買収、
同社の現地合弁、東亜連合ホップと合併させる計画を2日明らかにした。現在、買収・合併
条件などを交渉中で、来年中にも合併を実現する。合併後、東亜連合のホップ取り扱い
シェアは01年実績で中国市場25%(世界市場3%)から03年時点には一気に50%
(同6%)に拡大し、サッポロビールはホップの販売量で世界第5位から3位に浮上する。
サッポロビールの計画では、ドイツのジョンバースが中国企業との間で合弁設立した緑宝、
甘粛天馬の2社を事実上買収し、東亜連合ホップに統合させる。バース社が、東亜連合
ホップの生産加工技術が現在提携している中国企業よりも優れていると判断し、東亜連合に
中国内のホップ事業の一元管理を求めてきたため、2社を買収する。東亜連合も合併により
加工設備を増強する必要がなくなるメリットがある。合併が実現すれば、東亜連合ホップの
ホップ取扱量(販売量)は中国最大規模になる。
東亜連合ホップは合併の前段として、近く緑宝と業務提携し、ビターホップの生産と加工を
委託する。加工品については東亜連合ホップのブランドで販売する。
サッポロビールは87年に新疆ウイグル自治区に中国企業との合弁「新疆阜北サッポロホップ」
を設立、中国でアロマホップの生産、加工に乗り出した。96年には同じ新疆ウイグル自治区で、
ジョンバース社、新疆阜北サッポロホップなどと合弁でビターホップの生産と販売を手がける
東亜連合ホップを設立した。
ホップは全世界でも年10万トン程度しか取れない作物だが、ビールの原材料には不可欠。
サッポロビールは国内ビールメーカーとしては初めて、中国でホップの自社栽培に成功した。
ソース:
http://www.nikkan.co.jp/hln/hlntop.html (たぶんこのURLは本日限り)
サッポロは日本では「弱小」のイメージですが、ホップ販売量は有数らしい。
他社にも販売しているということか。