<政治>拉致議連「拉致解決は国交正常化の条件」=中山逝ってよし

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107拉致問題・救う会のメルマガより
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2002.3.20) より

■中山正暉代議士、有本さんを恫喝
 今日20日午前、日朝議連会長の中山正暉衆議院議員(自民)は神戸の有本恵子さんの
実家に電話をかけてきました。中山氏はお母さんの嘉代子さんに対し長時間にわたって
意味不明の話を一方的にまくし立てましたが、その中で次のようなことを述べたそうで
す。

●(拉致議連の会長である)自分に対し拉致問題で何もやっていないという声があるが
、やっている。
●自分は平壌でよど号グループと接しこちらに帰れるようにやってきた。これで帰れな
くなる。
●有本さんのご両親を平壌に連れていって恵子さんと会わせようとやってきた。お宅の
ケースと他の人たちのケースは違う。
●救う会の佐藤(会長)・小島(副会長)・兵本(幹事)らは共産党北京派だ
(これは中山代議士が度々言っていることですが、何を根拠にしているのか不
明)。こういう連中が進める救う会の運動があるから拉致は解決しない。

有本さんは中山代議士に対し、家族会で一緒にやっており、全員が無事帰ってくるよ
うに皆でやっているのだから自分たちだけそのような扱い(平壌に行って会ってくるよ
うな)は受けたくないと伝えました。また、中山代議士は「佐藤たち救う会の方をとる
のか、自分をとるのか」と聞いてきたそうで、有本さんは「救う会の方をとります」と
答えたとのことです。

中山代議士はこれに飽き足らず、この日午後、自民党の治安対策特別委及び
法務部会の合同部会に出席して次のように発言しました。

●有本さんを拉致事件に加えたのはよくない。入れるなら3年前にすべきだった。(3年
前に中山代議士がそう言ったという話はありませんが…)
●佐藤・小島・兵本といった日朝国交正常化妨害を狙っている共産党北京派が進める救
う会の運動があるから拉致は解決しない。
●自分が訪問したときに北朝鮮の人間が「日本を火の海にできる」などと脅した。ミサ
イルが飛んできたら困る。だから北を刺激するとよくない。まず話し合いをすべきだ。

中山代議士は元々平成9年に国会に拉致議連が結成された当時からの会長ですが、平
壌訪問後北朝鮮に対する姿勢が拉致問題解決から国交正常化最優先へと急転換し、後に
は日朝議連の会長まで兼務するようになりました。会長の姿勢変化に伴い当初活発に活
動していた拉致議連は開店休業状態になりましたが、昨年から中山氏は度々議連総会開
催を試み、3月15日国会内で開かれた議連の会合では有本さんの拉致について、「あれ
は日本人が日本人を拉致したもので、北朝鮮は関係ない」と語っています。中山氏のこ
の間の言動には様々な問題発言があるのですが、それらはほとんど北朝鮮の意思に沿っ
たものであり、特に昨今の動きは本人がそうしたいというより、そうしなければならな
い何らかの事情があるのではないかとの話もあります。
これまでも様々な形で拉致問題の解決を妨害してきた与野党の国会議員がいましたが
、もうこのような「北朝鮮族議員」はいい加減にしてもらいたいものです。また、槙田
・阿南両元外務省アジア局長の拉致問題に関する過去の発言が国会で取り上げられてい
ます。度々噂される政官界の北朝鮮当局とのつながり、「ピョンヤン・ゲート」につい
ても今後徹底したメスが入れられるべきだと考えます。
(文責・事務局長 荒木和博)